現在は100名規模の野球スクールの代表とネット野球塾「ベースボールアカデミーLOS」の代表、オンラインスカウトプラットフォーム事業を行っているベーストピア株式会社代表取締役社長の前田祐二です。
【指導実績】
・2017年~プロ指導者となり述べ1000名以上を個別指導
・セレクション(試験)がある強豪ボーイズリーグに多数輩出
・補欠から4番
・補欠からレギュラー 多数
・1年で球速10キロ以上UP 多数
・ホームラン量産 多数
・打率2割以上UP 多数
何が原因なんやろ?
こんな悩みありませんか?
実は、その原因は「技術的な問題」と「精神的な問題」があり、精神的な問題だとすぐに改善できます。
なぜそんなことがわかるのかというと、自分自身がプロ野球選手として体感してきたからです。
この記事では、ストライクが入らない原因を列挙したあとに、その解決方法をしめしていきます。
これを読み終えると、自分自身がなぜストライクが入らないかがわかるので、どこを改善していけばいいかの道筋がはっきりし、比較的早くコントロールがよくなります。
ストライクが入らない原因5選
結論を書いていきます。
- 軸足一本で立てない
- 体重移動の場面がガチャガチャしてて尚且つ速い
- リリースが一定じゃない
- メンタル(must縛り)
- メンタル(打たれる恐怖)
どれか当てはまりますか?1つずつみていきます。
軸足1本で立てない
これは初心者や子どもに多い原因ですが、足を上げたときにグラグラしてしまうってことです。
なぜこの現象が起きてしまうかというと、
股関節のお尻あたりに力が入っていないため
です。
実際はこれだけではないんですが、この部分に力が入らない選手はお尻が落ちて太もも前に力がかかっている人がほとんどです。
実は僕自身が大切にしていたことでもあり、指導するときもまずここに力が入る感覚から養うようにします。
グラグラしてるかどうかのはっきりとした指標を出すとすれば、
足を上げた状態で小学校低学年は45秒、小学校高学年から中1までは1分、中2~高3までは1分15秒、これより年上は1分30秒静止
これくらいでしょうかね。
体調によってもできるできないは多少変わりますが目安として練習してみてください。
体重移動の場面がガチャガチャしてて尚且つ速い
これはぶっちゃけこういう投げ方の選手が全員コントロールが悪いってわけではないんで微妙なんですけど、9割がた悪いので載せてます。
体重移動(並進運動ともいう=軸足で地面を押してキャッチャー方向に進んでいくとき)って腕をリリースポイントにもってくる時間でもあるので、そこが速すぎるとリリースポイントが毎回ぐちゃぐちゃで安定しないっていうのが僕の考えでもあり、おそらく定説です。
しかし、この投げ方でも150km/hを超すキレのいいストレートを持ってるピッチャーならOKです。なぜなら球の威力で抑えられるからです。
まあでも目指すなら、ガチャガチャよりもカッコいいほうがいいと思うので、体重移動をしっかり行えるピッチャーを目指しましょう。
下記Tweetは今井投手の映像です。
足を上げてから、その足を上げた左足が動き出しますよね?そこからリリースするまでの「間」があるのが分かるかと思います。
これがコントロールに安定感を与えてくれます。
リリースが一定じゃない
これに関しては上記2つが原因で起こっているようなものですが、言い換えると、ピッチングフォームが毎回バラバラなのが原因で起こります。
リリースポイントっていうのは軸足の股関節に体重がかかり、正しい並進運動を行い、踏み込みのさいに上半身と下半身の分離(下半身は前を向き上半身は横を向いている状態=Hip to shoulder separation=上下の捻転差)をさせて、胸郭を使い、肘を出してきて初めて一定になります。
だからこの一連の動作ができる人は、リリースポイントが感覚的にわかるので、どんな投げ方をしても案外コントロールが良いです。
「めっちゃむずいや~ん」って思った人もいると思いますが安心してください。
抜け道として、次の練習をすれば楽にリリースの感覚を養えるので試してください。
メンタル(must縛り)
これに関しては完璧な自論になりますが、おそらく間違っていないと思いますし、何よりプロ野球界で実際みてきて体感してきたことから導き出してますので信ぴょう性はかなり高いと思います。
~しなければならない(must)はかえって悪影響
どういうことかというと、例えばA選手がいつもストライクが入らなくて悩んでいたとします。するとA選手は『今日は四球を出さないために、初球は絶対にストライクをとらないと・・』って思ってしまいますよね。
これが【must縛り】です。
こうなると、身体は逆に硬直していつもより動かなくなりストライクがさらに入らなくなります。
あとどんな【must縛り】があるかというと、
- 先頭四球は出してはいけない
- 追い込んでからはコーナーに投げないといけない
- 甘く投げてはいけない
例を挙げればキリがないですが、なにか思い当たる節があると思います。
こういう選手は「完璧主義」な性格の人に多くみられますが、「完璧主義」は言い換えれば「失敗恐怖症」なんで、とりあえずいい意味でテキトーに投げてみたらいいと思います。
ぶっちゃけ真ん中に投げたとしても打者は良いバッターで3割なんで、10回に7回は打ち損じてくれますよ。
メンタル(打たれる恐怖)
これは一度打ち込まれた経験がある選手に多く見られるメンタルのありようですね。
体が勝手にストライクゾーンに投げるのを怖がってしまってボール先攻になる現象です。プロ野球選手の若手にも多く見られます。
あとはレギュラー争いをしてて打たれたくない選手にも多いですね。
- 甘いストライク投げたら長打にされるかも・・・
- 初球からおもっきり振ってきそうやな。厳しく投げなあかん・・・
- ここで打たれたらレギュラーになられへんかも・・・
- エース降格させられるかも・・・
これはさきほどと一緒で「バッターは打っても3割やし、とりあえず魂込めてテキトーに投げとくか」でOKですよ。
魂込めた球は良いバッターでも2割くらいしか打てません。
魂を込めるって言い換えれば相手よりもメンタルで勝る球を投げるってことなんで、「打てるもんなら打ってみろ!!」って「あのへん」に投げれば大丈夫です。
解決法一覧
①軸足1本で立てない⇒年齢に合わせた秒数をグラグラしないようにキープ
②体重移動がガチャガチャしてて尚且つ速い⇒リリースポイントに余裕を持って腕をもってこれるように練習
③リリースが一定じゃない⇒動画の練習を暇なとき常におこなう
④⑤メンタルmust縛り、打たれる恐怖⇒打つバッターでも3割なことを常に頭にいれておいて「あのへん」って感じでテキトーに投げる。どうしてもの場面では魂を込める。
こんな感じです。
参考になれば幸いです。
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