ピッチャーの正しい立ち姿【胸編】~これを間違うとケガの原因になる~

前田祐二
元オリックスバファローズの選手で2009年~2015年まで在籍し、1軍通算130イニングを投げ防御率は2.98。
現在は100名規模の野球スクールの代表とネット野球塾「ベースボールアカデミーLOS」の代表を務めております、前田祐二です。

【実績】
・2017年~プロ指導者となり述べ1000名以上を個別指導
・セレクション(試験)がある強豪ボーイズリーグに多数輩出
・補欠から4番 多数
・補欠からレギュラー 多数
・1年で球速10キロ以上UP 多数
・ホームラン量産 多数
・打率2割以上UP 多数

SIKIさん
ピッチャーがマウンドに立ってる時の姿勢に注目してみたんやけど、なんでプロの人ってあんなに立ち姿キレイなん??

野球でピッチャーをやっている人はどこか自分とプロ選手と見比べたときに違和感を感じることはありませんか?

そしてボールを投げるとき、腕が上がりにくい、腕が振れない、抜け球が多いなど、コントロールに苦しんでいませんか??

実はそれ、立ち方にあったとしたらどう思います?

そんなわけないやろ、すぐ直るやん!!って聞こえてきそうですが、その通り!

すぐ直ります。

なぜなら僕は実際その立ち方を実践したら一瞬で腕が振れるようになったからです。

この記事では、マウンドでの立ち姿をわかりやすく丁寧にお伝えします。

文字を読むのが億劫なかたはYouTubeをご覧いただければ同じ内容を説明していますのでそちらをご覧ください。

この記事を読み終える、またはYouTubeを見終えたとき、あなたは一瞬で腕が振れるようになるでしょう。

ピッチャーの正しい立ち姿【胸編】

ピッチングの基本的なことで少年野球や中学野球、もしくは高校野球などで

「胸を張りなさい」

って言われた、もしくは指導したことないですか?

実はあれ間違いです。

・胸を張るのは間違い

これから正しい身体のポジションをお伝えしていきます。

胸を張る動作について

実際にやってみてほしいのでこのフェーズを読みながら同じ動きをしてください。

1:ピッチングをするときのセットポジションを取ります

2:深ーく息を吸って胸をグーっと張ってください

3:そのまま投げるほうの腕をピッチングの動作をするように上げてみてください

どうですか?上がらないでしょう?

これが胸を張ることの弊害そのものです。

では次にその上がらない状態のまま投げようとしてみてください。

腕がロックされて前に出しにくいはずです。

ではこのまま投げ続けるとどうなると思いますか?

そうです、ケガをします↓↓

また腕が出てこないので体をまわして腕を持ってくるので、身体が開く原因にもなり抜け球が多くなりシュート回転も増えます。

正しい身体のポジション

では正しくはどうしたらいいのか?をこれからお伝えしますが、ここでも先ほどと同じように読みながら実際動いてください。

1:セットポジションをとります

2:深く息を吸います

3:その空気を一気に「フーっ」と吐き出してください

はい、その時の胸の形が正しい位置です。

空気を吐き出したときは胸がまっすぐになっているのがわかるかと思います。

4:そのままさっきと同じく腕を上げてみてください

胸を張ったときと全然違うのがわかるかと思いますがどうですか?

胸郭(肋骨)の前傾と後傾

胸を張ったときにグーっとせりだしてくるところあたりを胸郭と呼び、そこには肋骨があります。

前傾とは前に傾いていることで、後傾とは後ろに傾いていることです。

その胸郭(肋骨)は深呼吸して胸を張っているときは後傾しており、息を吐き出したときは前傾しています。

腕が上がりにくいと感じたのは、胸郭(肋骨)が後傾しており、腕を引いたときにロックしてしまうからです。

これがピッチングの時の立ち姿のメカニズムです。

だから今後は肋骨が前傾している状態、息を吐き出した状態にしてから投げ始めるとコントロールも安定します。

「リラックスしろー」

っていうのはこういう意味があるからです。

補足:ピンチのとき

このメカニズムがわかったらピンチのときにストライクが入らない原因も察しがつくかと思いますが、実はピンチになると身体に知らず知らず力が入ってきます。

そうなると少しずつ胸が張った状態になってきます。

ということはそのまま投げると身体が開いていくことになりますよね?

すると抜け球が多くなり、コースを狙った球が真ん中に入ったり、ストライクが入らなくなり置きにいった球を強打されたり、という悪循環に陥ります。

ピンチに弱い投手は、ピンチになるとリズムが一定になる特徴もあります。

身体がひらいている状態のまま一定のリズムになるので、修正もきかない、打者は打ちやすいっていう最悪な状態になります。

そういうときは深く息を吸って一気に吐き出します。

するともとに戻りやすいです。

今後の野球界では、修正能力がある投手の評価が上がってくるはずですのでこれは覚えておいて損はないです。

まとめ

簡単にまとめますね。

1:胸を張れは間違い

2:胸郭(肋骨)の前傾と後傾を理解する

3:胸郭(肋骨)が後傾していると腕はあがりにくい

4:胸郭(肋骨)が前傾していると腕はあがりやすい

5:ピンチのときはリラックスする本当の意味は、深呼吸のときに一気に息を吐いた状態にすること

最後までお読みくださりありがとうございました。

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