こんにちは!
現役野球プロコーチで毎年300人以上を個別指導しています元オリックスバファローズの前田祐二です。
2017年より指導者として延べ1000人以上を見てきた経験とプロ野球での経験をもとに、すこしでも役に立つ情報を発信していきます。
今回は「バッティングを上達させるためのコツ」をお伝えしていきます。
バッティングを上達させるためのコツ3選
それでは今回も結論からいっちゃいましょう。
- バットを出すとき
- 踏み込み足が地面に着いたとき
- 軸足の使い方
この3つができれば比較的打てるようになります。
もちろんこれだけではないですが、上手くなるためには「何をするか」ではなく「何をしないか」が大事になってきます。
経験上、上達が早い選手とは、余計なことをせず1つの課題だけに向き合う選手が多いです。
なのでこの3つだけを考えて練習してみてください。
バットを出すとき
かなりアバウトな書き方で申し訳ないんですが、ここでは①バットの動かし方と②バットの出し方、を解説したかったのでこんな見出しになってます。
それではバットの動かし方からいきましょう。
バットの動かし方
手首の力が強くない小中学生、高校生にしてほしくない動かし方から紹介しますので下の画像を見てください。
この2枚は同じ手首の使い方をしていますが、トップハンド(バットを握っている上の手)の甲が空を向くような手首の使い方ですね。
なぜダメなのかというと、ここからスイングをすると、180度手首を動かしてこないといけませんので、回してくるのに精いっぱいでバットが前方に出てこずヘッド(バットの先端)が下がりすぎてしまうためです。
実際にバットをもってやっていただくとわかりますが、インパクトポイント(バットとボールが当たるところ)にいくまでに無駄な動きが多すぎます。
じゃあどうするかというと、
「コック」という手首の動きを使うと、手首の動かす角度は90度以内ですみますので、無駄な動きが減りスムーズにバットがインパクトポイントにでてきます。
※コックがわからない場合は「バッティングでボールに当たらない理由5選」の記事中に説明していますのでそちらをご覧ください。
まずはコックの動きを練習して無意識にできるようになるまで意識して練習してください。
そのあとに肘の動きを練習しましょう。
バットの出し方
次にバットの出し方です。
バットを前方にだしていくときは後ろの肩の頂点よりも下からバットが出るようにしてください。
って言葉でいってもイメージできないと思いますので、僕が以前Twitterでつぶやいたツイートを例に出しますね。
ヤクルトの青木宣親選手のバッティング動画ですが、振り始めてからすぐにバット軌道が肩の頂点よりも下がってきてるのがわかると思います。
こういう風にバットを出すためには、振り始めたらトップハンド側の肘がおへそのほうにはいってこないといけません。
そのための練習は「逆手スイング」です。
この練習をするときの注意点として逆手にバットを握った時の下のほうの手で、バットを振るくらいの意識を持ってください。
①バットの動かし方②バットの出し方だけをまずは練習しましょう。
踏み込み足が地面に着いたとき
次に踏み込み足が地面に着いた時のことですが、「足を着いたときの頭の位置は軸足のヒザの内側の真上」というのを必ず覚えておいてください。
先日こんなツイートをしました。
この写真を見ていただいたら分かりやすいと思いますが、左上の写真が踏み込んだ時です。
踏み込んだ時はまだ軸足のほうに体重が残っている状態じゃないと、いわゆる「体が突っ込んでいる状態」になってしまいます。
遅いボールや変化球などにはまず対応できません。
「バッティングでボールに当たらない理由5選」にも載せていますので興味があればご覧ください。
軸足の使い方
ここが野球で一番大事な基礎の動きになります。
打撃・投球・守備、すべての動作においてこれができていなければ良いプレーはできないといえるでしょう。
- 軸足の股関節に体重を乗せる
- 軸足ヒザの動きを保ちながら一気にパワーをインパクトポイントに持ってくる
- 力がキャッチャー方向に逃げないように軸足かかとを上げてくる
軸足は全ての動作の起点になるのでやるべきことが多くあります。
とても大切な基本動作なので軸足のページを作っています。
軸足については「超簡単!バッティングの軸足で気を付けるべきこと3選」にて詳しくわかりやすく的確にお伝えしていますので是非ご覧ください。
まとめ
今回はお伝えしたことを簡潔にまとめると・・・
- 手首をコックの動きにして、トップハンドの肘をおへそに入れる
- 踏み込んだ時は軸足(後ろ足)に体重が残っている
- 股関節に体重を乗せ、ヒザをタイミングよく内側に入れてきて、かかとを上げてインパクトポイントで力を爆発させる
こんな感じになりました(^^)
1つずつ丁寧に練習していってください。
初めにも言いましたが、「何をするか」ではなく「何をしないか」を考えて多すぎる情報をカットしていってください。
それが一番バッティングが上達するためのコツになります。
また記事中に出てきたTwitterは僕が毎日更新している「野球指導系Twitter」になります。
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