ゴールデンエイジを逃すと損をする?少年野球の現場で考えてみる

こんにちは!

現在100名規模の野球スクールとオンラインスクールの前田祐二式ベースボールアカデミー「LOS」の代表をしております元オリックスバファローズ投手の前田祐二です。

現役の野球プロコーチとして基本的には小中学生を指導しており、SNSでは高校生、大学生、社会人、独立リーグの選手へアドバイスをしております。

毎年300人以上を個別指導しており、県選抜・市選抜・地区選抜選手を多数輩出し、セレクションのある全国常連の強豪ボーイズリーグへも多数入団が決まっています。

そんな指導者の立場から運動神経や精神的発達に超重要なゴールデンエイジについて本日は書いていきます。

ゴールデンエイジを逃すと損をする?

結論からいうと、このゴールデンエイジ期を逃すとかなり損をします。

体育の授業、かけっこ、など子どもがヒーローになれる場所でかなり肩身の狭い思いをすることになりますし、少年野球やサッカーなどのスポーツに興味を持っても上達が遅く、なかなか思い通りにいかないストレスをかかえてしまいます。

そこで、まずは「ゴールデンエイジ」とは何かからお伝えしていきます。

ゴールデンエイジとは?

ゴールデンエイジとは、神経系が成人に近いレベルまで発達する時期のことで一般的には5歳~12歳くらいまでと言われています。

それをさらに細分化すると、5歳~9歳くらいまでのプレゴールデンエイジ期、10歳~12歳くらいまでのゴールデンエイジ期に分けられます。

しかしプレゴールデンエイジ期ははやい子どもなら2歳くらいから始まると言われており、その間の行動で運動神経にかなりの差があらわれてしまいます。

プレゴールデンエイジ期ゴールデンエイジ期
(2歳~)5歳~9歳  10歳~12歳
筋肉の発達・言葉の理解全身の運動神経が
大人並みに発達

僕の教えている野球教室でも、上達が遅い子は100%の確率でスポーツをしてきていない子がほとんどです。

ただスクールに入会してくる時期がだいたい9歳~が多いので、そういう子どもたちはスクールで課した自主練習をしっかりしてくると、どんどん体の使い方が上手くなり運動神経も上がっていきます。

ではそのゴールデンエイジ期を効率的に過ごすためにはどうすればいいのでしょうか?

おすすめのゴールデンエイジ期の過ごし方ベスト3

それでは僕が指導現場で1000組以上の保護者から話を聞いて「そりゃ運動神経高いわな」って思ったおすすめの過ごし方ベスト3をお伝えします。

1位:小さいころから様々な習い事をさせる

これはごく少数ですが、指導しててもかなりの運動神経を持っていた子に共通していたことです。

幼少期から体操教室に通わせて、小学生のころからテニス、バレーボール、バトントワリング、野球、サッカーなど色んなスポーツを経験させてました。

中でも、お姉ちゃんがいる影響でバトントワリングをしていた選手は、かなり運動神経が高く小学2年生の時点で120キロをガンガン打ってました。

身体の使い方とバランスがいいので、教えたことはだいたいその場でできてしまいましたね。

バランスを鍛えると体幹の強化にもつながるのでおすすめです。

僕はこれとは逆ですが、中学生の頃に毎日腹筋背筋を500回していたのでバランスが良くなりました。笑

バランスボールやバランスボード、あとはお家で家族全員で遊び感覚で鍛えられるコナミのスレンダーボードスマートなどを使って鍛えてもいいと思います。

2位:毎日外で遊び(走り)まわる

最近の世間的にも希少ですが、ほぼ毎日運動場、公園、グラウンドなどで走り回っていたっていう子も運動神経が良いです。

都会ではなかなか厳しいかもしれませんね。

実際僕が教えている教室の場所で比較的田舎のところの選手に多いです。

今は「外で遊ぶのは危ない風潮」「気温が高すぎる」「そもそも遊び場所がない」という現代の流れがあるので無理に遊ばすことはしなくてもいいとおもいます。

ただゲームやYouTubeばかりして全く外で遊ばないというのは、運動神経系にいい影響を与えないので注意が必要です。

僕は幼少期から、野球やサッカー、鬼ごっこ、かくれんぼ、うんてい、ジャングルジム、のぼり棒、タイヤ飛び、など色んな遊びをしていましたし、水泳なんかも習っていたので比較的運動神経は良いほうでした。

両親に感謝ですね(^^)/

3位:運動神経を伸ばすスクールに通う

これはごくごく少数ですが、ガチのやつです(^^;)

ゴールデンエイジをフルに活用するためにその道の専門のスクールに通わせてしまう、ということですね。

でも実際僕はこれはかなりおすすめします。

なぜなら、子どもの笑顔が確実に増えるからですね。

お金もかなりかかってしまいますが、その投資額は余裕でペイできるし、子どもも大人になった時に「マジでありがとう」って思います。

僕自身はガチのやつには通ってませんでしたが、水泳を習っていたおかげで学校のプール授業で人気者になれましたし、肩関節が柔らかくなったので投手としてプロ野球選手になれました。

僕の知り合いのかたも数名(東京在住)こういうのに通わせている人がいますが、めちゃくちゃ満足しています。

「できないことができるようになるから、子どもに自信ができてきてコミュニケーション能力なんかもすごく成長してる」

「やったことないことで初めはできなくても、やったらできるのを知っているから自主的に家で練習する」

「何よりも笑顔が増えた」

って言ってました。

なので、専門家に鍛えてもらうっていうのも1つの選択肢としてありだと思います。

まとめ

それでは簡単にまとめてみます。

  • ゴールデンエイジとは5歳~12歳くらいまでの神経系がかなり発達する時期のことである
  • 2歳~9歳をプレゴールデンエイジ期、10歳~12歳をゴールデンエイジ期と呼ぶ

ゴールデンエイジの説明は上記の通りで、野球スクールに通っている運動神経が良い選手の幼少期の過ごし方は以下の通り。

  1. 幼少期から色んなスポーツの習い事をさせる(特にバランス系がおすすめ)
  2. 外で遊び回る
  3. ゴールデンエイジ期を鍛える専門家に習う

ゴールデンエイジ期を逃してしまうと他の子と運動神経に差が出てしまうので、多少の投資をして笑顔を増やすのもいいんじゃないかと思います。

それでは最後までお読みくださりありがとうございました。

さようなら。

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