こんにちは!
現在100名規模の野球スクールとオンラインスクールの前田祐二式ベースボールアカデミー「LOS」の代表をしております元オリックスバファローズ投手の前田祐二です。
現役の野球プロコーチとして基本的には小中学生を指導しており、SNSでは高校生、大学生、社会人、独立リーグの選手へアドバイスをしております。
毎年300人以上を個別指導しており、県選抜・市選抜・地区選抜選手を多数輩出し、セレクションのある全国常連の強豪ボーイズリーグへも多数入団が決まっています。
今回は1000人以上指導(2020年2月現在)してきた指導者としての経験と、元プロとしての経験から「バッティングの基本」をお伝えします。
バッティングの基本~1000人以上指導してきて見えてきたこと~
今回も結論から書いていきますね。
- 上達の近道は「何をするか?」ではなく「何をしないか?」を決めること
- 色んな情報を収集するけど2.3日して違う動作を試す人はあまり伸びない
この結論の根拠としては、1000人以上を指導してきてその子どもの行動と保護者の行動を分析した結果、スクールで言われたことだけを1週間練習してきてくれる生徒のほうが圧倒的に上達が早い、という事実を目にしてきているからです。
これを違う言葉でSNSでもシェアしています。
上達の近道は「何をするか?」ではなく「何をしないか?」を決めること
なかなかバッティングが上達しない原因は「色々な情報を収集しすぎているから」かもしれません。
というのも、現代は情報化社会が圧倒的スピードで加速していて、様々なバッティング理論やバッティング練習方法を誰でもいつでもスマホ1台で検索し見れるので、常に新しい情報が頭に入っていき情報が1日おきに切り替わっていく時代だからです。
常に新しい情報が入るのは良いことでもありますが、上達したいなら最低でも1カ月は同じ目的をもって練習しなければいけません。
こんな時代だからこそ「必要最低限の練習だけ」をすることが大切になってきます。
そうすることで理解する時間も持てるし、身体に感覚が染みつく時間も持つことができるからです。
練習頻度と態度でも変わる
これは言うまでもありませんが、①自分から自主練をする選手②強制的に自主練をしている選手③自主練をしない選手、ではかなり上達速度が違います。
しかもそれは聞いていなくても見てわかるくらい違います。
バッティングの基本が身につく動作6選
ここでも結論からお伝えします。
「何をしないか?」を考えた結果、これだけしておけばいいという動作をお伝えします。
- 手首の使い方
- 軸足股関節に体重を乗せる
- 踏み込むときの足の着き方
- 頭の位置
- 肘の入れ方
- インパクトのポイント
以上の6つがバッティングの基本に必要なマスターしておくべき動作になります。
手首の使い方
手首の使い方は基本的に「コック」と呼ばれる動きだけです。
詳しくは下記の「バッティングを上達させるためのコツ3選」の【バットを出すとき】をご覧ください。
軸足股関節に体重を乗せる
「軸足の股関節に体重を乗せる」と聞いて最初からわかる人はいません。
ですがこの動作は野球の『投げる・打つ・捕る』のすべての動きに必要になりますので最優先で練習してください!
軸足の股関節に体重を乗せる練習方法としてこんなツイートをしました。
まずはこの動作をマスターしましょう。
注意点として3つあります。
- 反射の動きをすること
- すぐに切り返すイメージ
- だら~っとした動きをしないように!
この動きでは①股関節に体重を乗せる感覚をやしなえる②地面を押して横に動く力(並進運動)が身につく、の2つを練習できますのでやらない選択肢はないですね。
軸足の動きに関しては「超簡単!バッティングの軸足で気を付けるべきこと3選」で詳しくお伝えしています。
踏み込むときの足の着き方
バッティングフォームを考えてください。
足を上げたら踏み込んでいくので、地面に足をつけますよね。
そのときどこから着いていますか?つま先はどこを向いていますか?
正しい着き方は次の画像を見てください。
踏み込んだ時は「親指から着いて」「つま先はホームベース側に向ける」が正しい着き方です。
こうすることで体の開きを抑えられます。
足を着いたときにつま先がピッチャー方向に向いていると、足を着いた時点で前の腰が開きだしているので、インパクトの瞬間には腰がまわりきってしまって打てません。
頭の位置
軸足の股関節に体重を乗せる動作の次に大事なのが「頭の位置」です。
以前こんなツイートをしました。
ここに書いてある通り、踏み込んでからは頭は動かしてはいけません。
指標となるのは【踏み込んだ瞬間に軸足ヒザの内側の上に頭がある】ことです。
練習方法としては、
- 踏み込んだ時の形で止まる
- その時の顔の真正面(ホームベース側)、目の高さに目標物を作る
- 目標物を決めたら構えに戻って、最初からフィニッシュまでその目標物を見ておく
- 振り終わってからも真正面に目標物があるようにする
- 振り終わった時に目標物が顔よりも後ろにあれば、前に突っ込んでいる証拠
これを繰り返し練習して「頭を動かさない感覚」を身につけましょう。
肘の入れ方
バットを握っている手(トップハンド)の肘が、おへその前くらいまで入ってこないとバットはきれいにインパクトポイントにでてきてくれません。
バットがでてこないとどうなるかというと・・・
- 身体が先に回転してしまうのでボールが見れない
- バットが遠回りして出てくるので、いわゆるドアスイングになってしまう
大きくこの2つが起きてしまいます。
では肘をいれるにはどうすればいいかというと「逆手スイング」です。
YouTubeに1分弱の練習方法動画を載せていますのでご覧ください。
肘の入れ方については「バッティングを上達させるコツ3選」にも載せていますのでご覧ください。
インパクトのポイント
これは意外と考えてないというか意識していない人が多いですね。
このコースはどこでバットに当てなければならないのか、を知らないとピッチャーが投げてミットに届くまでの一瞬のうちに判断して打つことができません。
簡単にまとめると、
- インコースはかなり前
- 真ん中は踏み込み足のライン上くらい
- アウトコースは体の真正面
これは覚えておいてください。
以上が「バッティングの基本」になります。
記事が長くてわからなくなるかもなので、紙にやることを書き出して1つ1つ練習していってください。
また記事中に出てきたTwitterは僕が毎日更新している「野球指導系Twitter」になります。
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