ピッチャーのコントロールが良くなる練習方法3選~LEVEL1からLEVEL3

こんにちは!!

現在100名規模の野球スクールとオンラインスクールの前田祐二式ベースボールアカデミー「LOS」の代表をしております元オリックスバファローズ投手の前田祐二です。

現役の野球プロコーチとして基本的には小中学生を指導しており、SNSでは高校生、大学生、社会人、独立リーグの選手へアドバイスをしております。

毎年300人以上を個別指導しており、県選抜・市選抜・地区選抜選手を多数輩出し、セレクションのある全国常連の強豪ボーイズリーグへも多数入団が決まっています。

今回はその指導者としての経験とプロ野球選手としての経験をもとに「ピッチャーのコントロールを良くする方法」をお伝えします。

ピッチャーのコントロールが良くなる練習方法3選

今回も結論から書いていきます。

  • 6割の力でピッチング練習
  • LEVEL1:10球1セットでストライクを8球以上
  • LEVEL2:10球1セットでインコースにストライクを8球以上(ストレートのみ)
  • LEVEL3:10球1セットでアウトコースにストライク8球以上(ストレートのみ)

先日こんなツイートをしました。

僕自身、この練習方法を取り入れたのは大学生3年生の秋頃で、4年時の春大会では四死球0防御率0.00でしたので、効果は実証済みです。

カウント3-0(スリーボール)になっても余裕でした。

それでは1つずつみていきましょう。

6割の力でピッチング練習

このピッチャーのコントロール練習法で1番大事なのが【6割の力で投げる】ことです。

これをはき違えるとまったく意味のない練習になってしまいます。

6割の力=フォームは同じだけど球速が遅い、です。

6割で投げてって言うと、すべての力を緩めて「ストライクを取りに行く」選手がいますが、それだとただ「置きにいってる」だけなので練習になりません。

フォームは同じ

これが大切ですから、足の上げる高さや体重移動の仕方、腕の軌道、すべてが同じになっていないといけません。

「フォームは同じだけど力感をなくす」という説明がわかりやすいかもしれません。

LEVEL1:10球中8球以上ストライク

それではさっそくLEVEL1に進んでいくんですがもう1つ覚えておいてほしいのが、

LEVEL1をクリアするまで次に進まないこと

これを守ってください。

LEVEL1:どのコースでもいいので、ストレートだけでストライクを取ることに集中

意外と難しいんですよ(^^;)

10球投げて8球ストライクを2連続、できれば3連続で成功させてください。

2連続以上出来たら次のステージに進みましょう。

LEVEL2:インコースに10球中8球以上ストライク

次は「インコースにストレートだけで10球中8球ストライク」をとりましょう。

右投手は左バッターのインコース、左投手は右バッターのインコースに投げてください。

採点基準は配球表を9分割した左右縦3マスとしてもいいですが、僕は捕手がインコースに構えるキャッチャーミットのコースに絞って高低はストライクゾーン内としてました。

厳しすぎは前に進めなくなる要因にもなってしまいますが甘すぎも良くないので、それを踏まえて自分自身で決めてください!

これも2連続以上、できれば3連続で8球ストライクを取るまで続けてください。

LEVEL3:アウトコースに10球中8球以上ストライク

インコースのときと同じで次はアウトコースに8球以上です。

これは難しいかもしれません(^^;)

それでもあきらめずに練習していれば必ずできるようになります。

狙ったところに投げるコツは「6割の力で投げる」ことですよ。

大前提と同じですが、ストライクが取れなくなるとピッチャー心理として力んでしまうので、常に6割の力感で投げましょうね。

LEVELは10まで!?

実はコントロール練習法はレベル10まであります。

すべてのレベルをコンプリートするには早い人でも3カ月はかかります。

僕は3カ月でマスターしましたが、LEVEL5までをクリアしてからはクリアにかかる時間が大幅に減りました。

基本をしっかり練習しておけばあとの成長は早いのでとりあえずLEVEL3までを1.5カ月を目安に行いましょう。

実際これができればある程度のバッターならストレートだけで抑えられるようになりますからね(^^)/

レベル4~5を追加

※2020年11月16日 追記

NEW以下は新しく追記したものです。

LEVEL4:インコース・アウトコースを交互に投げてストライクを8球以上

今までしてきた練習の応用編です。

試合で同じコースに投げることはあまりありませんので、より実践的な練習になります。

この練習は1球目インコースに投げて2球目アウトコース、3球目インコース4球目アウトコースというように交互にストレートを投げていきます。

コースに投げて打者からアウトを取ることが目的なので、厳しく採点してください。

やり始めは合計で4球くらいしかできないと思いますが、続けていけば感覚をつかんでくるので1か月くらい続けてみましょう。

LEVEL5:変化球で10球中8球ストライク(中級者向け)

ストレートで交互にストライクが取れるようになれば、次は変化球でストライクがとれるようになりましょう。

野球のレベルが上がってくるとストレートだけでは抑えることができません。

さらにストレートしかストライクが入らないことがわかるとストレートを狙い撃ちされてしまいます。

ストレートのほかに最低でも1球種(欲をいえば2球種)はいつでもストライクが取れるようになっておくべきですから、これも6割の力でいいので、しっかり8球ストライクが取れるように練習しましょう。

まとめ

ここでは下記のことをお伝えしました。

  • 6割の力でピッチング練習
  • LEVEL1:10球1セットでストライクを8球以上
  • LEVEL2:10球1セットでインコースにストライクを8球以上(ストレートのみ)
  • LEVEL3:10球1セットでアウトコースにストライク8球以上(ストレートのみ)

これをマスターすれば思ったところにストライクを投げることができます。

その大きな理由として、

10球中8球以上ストライクを取れる!という自信ができるため

です。

やるかやらないかでいったら、やる一択かなと思いますが、このピッチャーのコントロール練習をやるなら最低でも1カ月は続けてください。

それでは最後までお読みくださりありがとうございました。

またお会いしましょう、さようなら。

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