こんにちは!
現役野球プロコーチで毎年300人以上の個別指導をおこなっています元オリックスバファローズ投手の前田祐二です。
2017年からプロコーチを始めて3年目で述べ1000人を超えました。(ブログ執筆2020年2月4日現在)
プロ野球の経験と、コーチとして1000人みてきた経験をもとに有益な情報を発信していきます。
今回はピッチャーの牽制についてお話していきますね(^^)
野球の牽制についての極意
それではいつもながら結論からいいます。
- ボークすれすれを攻める(ランナーを刺すとき)
- 全員をだます
この2つが右投手も左投手も共通して使える極意です。
1つずつ詳しく見てみましょう。
ボークすれすれを攻める
「え?なんかそれ悪そう」
「スポーツマンシップにのっとってる?大丈夫?」
大丈夫!!
すれすれやからボークではないし反則ではない(^^)/
実はこのすれすれを攻める技術はかなり難しいです。
なぜなら【自分の身体をつま先から頭の先までコントロールしないといけないから】です。
右、左それぞれギリギリのラインを紹介します。
左ピッチャーの牽制
左の1塁牽制は、ランナーの動きが丸見えですが、実はランナー刺すのは難しいです。
どうすればいいかというと、①足の角度を90度以内ギリギリで上げて軸足のかかとを上げる➁足を45度以上開くギリギリを攻める、の2つです。
ここでボークの規定を見てみましょう。
❶踏み込み足のヒザが軸足側に入ったらホームに投げないといけない❷踏みだす足は1塁上にまっすぐ踏み出す(45度以内←微妙なライン※ルール上は書いていないはず)
なのでここのギリギリを攻めるしかありません。
以前Twitterでランナーを牽制する顔振りの仕方をツイートしました。
さらに番外編の高度な牽制の仕方を載せておきます。
プレートを外すと同時に投げる牽制でこれは身体を上手く使わないと速い球が投げれないので難しいです。
右ピッチャーの牽制
右ピッチャーは首の動きと回転の速さが重要です。
1番速い牽制はその場で回転して投げるんですが、投げ終わりにしっかり足を外さないとボーク判定をとられてしまう場合があります。
オリックスの比嘉幹貴投手が超速いんですが、少しでも足がマウンドに引っかかったりしたらボークとられるギリギリです。
これがボークとられた動画ですが、このときはちょっとマウンドにひっかかってるので回転しきれなかったんだと思います(^^;)
もう少し早く投げ終わりの形を解けばよかったんですが、ちょっと運が悪かったですね。
※1:06秒~
でもこの軸足の回し方は真似していいと思います。
最速です。
ここでメジャーリーガーの牽制も見ておきましょう。
※0:00~2:32
全員をだます
次に「だます」牽制です。
これは1つの技術として1試合1回しか使えません。
使うのは大事な場面にするのがいいでしょう。
どうするのかというと、試合の序盤にバレバレな牽制球を一生懸命投げるんです。
「このピッチャー、牽制は上手くないな」
と全員に思わせることが大事です。
そして試合終盤に自分の中にある最速最高の牽制球を投げるんです。
8割アウトにできます。
そのとき「首振り」が重要です。
まとめ+α
今までは体の使い方しか言ってませんが、どんな牽制にしても【首振り】は大事にしましょう。
牽制を投げる瞬間にキャッチャーのほうをパッと向いて投げるとランナーが一瞬つられるんです。
ランナーの足の筋肉が少しでもセカンド方向に行くだけでピッチャーの勝ちです(^^)/
それではまとめますね。
- 左ピッチャーは足の角度と首振り
- 右ピッチャーはその場回転と回転速度と首振り
- 試合序盤に下手な牽制をしておいて後半の大事な場面で最速の牽制をする(全員をだます)
以上となります。
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